
そして、およそ40年の放浪の旅を重ねて、祖国である古代イスラエル王国に辿りついたのです。創造主の恩恵のもとに、数々の艱難辛苦を乗り越えて荒野(砂漠地帯)を巡り歩いたのです。
創造主がいかにその古代イスラエル民族を愛していたか、それは、モーゼの「海の奇跡」として顕現されています。
その「海の奇跡」は、「十戒」という映画として有名ですが、モーゼが海に手をさしのべると、海が二つに分かれ、そして、海が乾いた地に変わり、古代イスラエル民族の人々は、海の中の乾いたところを進みました。
もう一つ、創造主がいかに古代イスラエル民族を愛していたか、それは、40年もの間、荒れ野をさすらう古代イスラエル民族の人々に「マナ」という食物が天からずっと与え続けられたということです。それは、まさに奇跡です。
荒れ野をさまよう古代イスラエルの人々は、砂漠化した土地で何も食べる食物がなかったのです。さらに水さえ自由に飲むことが困難な状況でした。
ですから、イスラエルの人々は、エジプトで奴隷として働き、そこで死んだ方がよかったのにと口々に不平を言うようになったのです。なぜならば、たとえ捕虜として囚われの身であっても、エジプトでは、不自由なく、たくさん食物が食べられたからです。
人々の苦悩を知った創造主は、「あなたたちのために天からパンを降らせる」とモーゼに啓示を与えられたのです。そのパンは、人々によって「マナ」と名づけられました。
創造主は、古代イスラエルの人々が、自分たちの祖国である古代イスラエル王国、つまりカナン地方に到着するまで、40年にわたって、このマナを与え続けたのです。
「マナ」とは、実に不思議な食物だったのです。なぜならば、「マナ」は、この地球上の食べ物ではなかったからです。それは、宇宙からきた「宇宙食」でした。
聖書の記述によると、それは、コエンドロの種に似ていて、ウエハースのような味がしたと言われています。コエンドロの種とは、灰色で丸く、小さい豆粒の大きで、料理のスパイスになっていたそうです。
そして、マナの味は、ウエハースのように甘くひじょうに美味しかったと言われています。
また、栄養価がとても高く、マナの成分は、この地球上には決してないものだったのです。まさにマナは、高品質、高栄養価の、人間の手では決してつくることができない最も進化した食物、つまり「宇宙食」だったのです。しかも、保存性に優れていたそうです。
創造主の恩恵に与(あずか)るということは、なんと素晴らしいことでしょうか、古代イスラエルの人々は、創造主から選ばれた民だったのです。
また、日本人のルーツは古代イスラエル民族なのです。ですから、イスラエル人と日本人は兄弟姉妹の関係にあり、今でもイスラエルの人々は親日的なのです。
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